ボーイスカウトとは

私たちボーイスカウトは1908年にイギリスのロバート・ベーデン=パウエル卿が創設した青少年団体です。
大自然のなかで、年齢の異なる少年少女たちが、仲間同士互いに助け合い、励まし合いながら、子どもたちの冒険心をかき立てるワクワクドキドキした楽しいキャンプやハイキングなど、さまざまな体験を通じて自ら成長することを目的としております。
参加している少年少女たちを「スカウト」と呼んでいます。

スカウト教育法

8つの要素から構成されている、ボーイスカウトの指針と呼べる教育法です。
ベーデン=パウエル卿の提唱する班制教育（小グループにおける活動）と、各種の進歩制度（バッジシステム）と野外活動を、幼年期より青年期にわたる各年齢層に適応するように、ビーバースカウト・カブスカウト・ボーイスカウト、ベンチャースカウト及びローバースカウトに分け、成人指導者の協力によってそれぞれに即し、かつ、一貫した累進的プログラムに基づいて教育することを基本方針としております。

「ちかい」と「おきて」

ちかいは3つあります。
神へのつとめ
他者へのつとめ
自己へのつとめ

小学6年生以上のスカウトは活動を始めるにあたり、ちかいをたてます。
これは自分への約束事です。ちかいのなかで「おきて」に従うことを誓います。
おきては8つあり、スカウトにとって生活の中でこのおきてに従い行動することが大切です。

小学6年生未満のスカウトに対しては、年代に応じたものが準備されています。

#小学1年生～ 2年生
「やくそく」2つ、「きまり」3つ
#小学3年生～ 5年生
「やくそく」2つ、「さだめ」5つ

言葉は違いますが、全て「ちかい」と「おきて」へ通じています。

行うことによって学ぶ

ボーイスカウトでは実際に体験する機会が多く提供されます。
この中で自分で解決方法を考え、行動することで多くの経験や知識を得ることができます。
机で学ぶだけでは育めない感性を育む場になります。

班制教育

小学6年生から中学生年代では10人以下の班を組むなど、小グループでの活動を行います。
仲間の中からリーダーを選び、色々な技術を教えたり、活動中の面倒を見ます。
この中で、異年齢の仲間と触れ合えたり、リーダーシップを育むことができます。
またそれぞれが役割を分担、それを果たすことで責任のあるスカウトへと成長していきます。

シンボルの活用

想像力

ボーイスカウトの活動では、「想定」というものを設定します。
想定は色々あり、ある時は自分が「謎の生物の調査員」になったり、ある時は自分が「侍」になったりして物語の登場人物のような感覚を味わうことができます。
スカウトはこうした活動で想像力を働かせることができます。
制服はこうしたものをサポートするためのツールです。

儀式

活動では多くの儀式が行われます。
毎回の活動で行われる開会式、閉会式をはじめ、先に紹介しました「ちかい」をたてる場は入隊式として厳かな雰囲気の中で行います。

進歩制度

ボーイスカウトでは各年代に応じて進歩制度というものを導入しています。
それぞれに設定している課題を行うと、バッジが授与されて、それを制服につけることができます。
ほかのスカウトがバッジをもらう姿を見て、スカウトは「自分も」と思います。そうしたモチベーションが成長につながります。
また、ほかのスカウトとまったく同じことをする必要はなく、様々な分野に分かれている項目の中から、スカウトが「やりたい」と思ったものを選んで取り組むことができます。
得意分野を伸ばすことにつながっていきます。